少し前になりますが院内で外部の方に来ていただいて、セミナーをしていただきました。
犬と猫の心臓病の内容でした。
心臓病の検査からお薬などを勉強しました。
今回はセミナーの内容も踏まえて、ワンちゃんに多い「僧帽弁閉鎖不全症について」
少し触れたいと思います。
犬の死因の2位と言われる心臓病。
心臓なので、見た目は元気そうに見えても実は心臓病があるということがあるかもしれません。
僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の左心房と左心室の間にある弁(僧帽弁)が何らかの原因でぴったり
閉じなくなります。このため本来の血液とは逆に、左心室から左心房に血液が逆流するため
全身に循環する血液量が少なくなり、様々な症状を示すようになります。
ACVIMステージ分類ではステージA,B1,B2,C,Dと分かれています。
この病気とステージを分類するには、検査が必要になります。
身体検査、血液検査、血圧測定、レントゲン検査、心電図検査、心臓の超音波検査、などを行っていきます。
もしこの病気と診断されたら、、、
その病態によってお薬を処方します。
またご飯はできれば塩分が少なく、良質なタンパク質のご飯をオススメしています。
当院では定期的に大学病院から先生をお呼びして症例の相談なども行っています。
もしご不安なことなどありましたら、いつでもご相談下さい。
また心臓病と診断されていないけど、咳や散歩を嫌がるようになったなどの気になる症状があれば、
ご相談下さい。